Limited Single「tokyonize」





tokyonize

words&music:布施 達暁

 

君の身体の中を黒いモノが搔き乱す

夜になる度にいつも苦しくて眠れないよな

僕に映るのは生まれた街のこと

窓に映るのは過ごした日々の果て

 

僕の頭の中を黒いモノが這い回る

19歳から少しも変わらずに生きてるよな

憧れの都会に染まったフリをした僕を見て

 

第二病棟の彼女は笑う

第二病棟の彼女は笑う

 

変わらない僕らのままで居られるかな?

大人になんてならずに

変われない子供な僕を壊してしまえたら良かったのに

 

君の身体の中を黒いモノが食い荒らす

19日の夕暮れを眺めて優しく眠る

憧れの都会で歌う僕はまだ何も知らず

 

第二病棟の彼女は眠る

第二病棟で___________

 

変わらない僕らのままで居られないな

1秒ずつ死んでいくなら

変われない子供な僕は気付いてしまったから

目を閉じるよ

 

街の外れ 初めての景色

見慣れない人 焼け跡に残る白

彼女の残骸を拾って

 

窓に映るのは疲れた横顔

変わらない いつも通りの僕で

 

第二病棟の彼女は笑う

第二病棟の彼女は、此処に

 

変わらない僕らのままで居られないよ

時間は過ぎ去っていくけど

変われないのは子供なんかじゃない

記憶よ、今を繋いでいけ

 

僕の身体の中に生き続けるモノがある

大人になったってずっと刻まれて残っていくから

 

第二病棟の彼女は笑う

灰になったって彼女は笑う

今日も東京で僕らは笑う

遺された日々を僕らは笑って往くんだ



静かな夜を僕にくれないか

words&music:布施 達暁

 

揺らめいた夜の幻に

窓辺に立った君を重ねる

 

眠らない街は今日も騒ぐ

他人事並べて笑い合う

顔も見せず

 

眠れない君は耳元で

おかしくなった様に囁く

「見えないくせに」

 

ガラス越し映った一瞬の酷く悲しい顔

魅せられている錯覚

 

静かな夜をくれないか

僕にくれないか

放っておいてよ

 

トドメを刺してくれないか

僕にくれないか

眠らせてくれよ

 

気付けばそこはユートピアなんて冗談じゃないから

「いつかは消えるよ」なんて嘯く君が離れないから

 

助けて

 

絡み付く夜の胸騒ぎ 

逆さになって君は落ちてく

 

ガラス越し映った一瞬の冷たく笑った顔

誰もいない_____幻覚?

 

静かな夜をくれないか

僕にくれないか

放っておいてよ

 

トドメを刺してくれないか

僕にくれないか

眠らせてくれよ

 

気付けばそこはユートピアなんて冗談じゃないから

「いつかは消えるよ」なんて嘯く君が離れないから

 

騒つく夜が明けたら幻のまま消えてしまうでしょう?

窓辺にぶら下がった影、愛しい記憶

「離さないから」

 

助けて

眠らせてよ

助けて